音楽ライブの収録はいろいろな会場で行われるので、その都度会場に合わせた収録ベースを設営する必要があります。
今回は音声収録ベースの設営についてご紹介します。
音声の分岐
まずは演奏に使われているマイクをPAさんから分岐してもらいます。
写真ではスプリッターという機材を使用しています。
この時のスプリッターはXtaDS8000
オーディエンスマイクの設置
会場内の雰囲気やお客さんの反応を収録するためのマイクは私達が立てます。
色々な収録ベース①
それらを収録ベースに接続します。
収録ベースは音声中継車であったり、トラックの荷台や会場の空きスペースに仮設したりと様々です。
写真はトラックの荷台に組んだ時のものです。
色々な収録ベース②
会場によってはミキサーなど重い機材を持って階段を上がっていかなければならない事もあります。
写真は非常階段横の空きスペースに機材を運び込んでいるところです。
ミキサーは大きなケースに入っていてそのももでは重すぎて階段を上がれないので、階段の下でケースから出して運びました。
収録機材
収録は主にAvid Pro Toolsで行っています。
Pro Toolsのトラブル時用にバックアップも必須です。
この時はSound Device社の970というレコーダーをバックアップとして使っています。
撤収
ライブが終了したらすぐに撤収します。
苦労して組み上げたベースを解体するのはちょっと勿体無い気もしますが、会場の閉館時間あるので素早く撤収することが求められます。
まとめ
音楽ライブでの音声収録は長くても3日程度、ベースを仮設する場合はほぼ1日限りで、素早く設営して素早く撤収する必要がある一方、
一回限りのライブを収録するので間違いがあってはならないというシビアなものでもあります。
トラブルを防ぐためには収録に使用する機材の取扱方法や状態を熟知している必要があり、修行の日々だと感じています。
あきひこ|サウンドエンジニア
長いことポストプロダクション系の仕事をしていましたが、収録現場にやって来ました。とても新鮮な気分で日々勉強させてもらっています。