2018.12「HATSUNE MIKU EXPO 2018 in PARIS」

世界中で人気のボーカロイド『初音ミク』

今回は12月1日パリで行われたライブ中継業務についてご紹介します。

key01.JPG

現地中継車とWOWOW中継車の違い

今回は現地フランス「EUROMEDIA」社の中継車、機材をお借りし撮影しました。

WOWOW中継車との違いはまず大きさ。トレーラータイプで車両の両サイドが拡幅し、中にスイッチャー卓、VTRベース、VE卓、ミキサー卓が横並びに設置されており、その反対側にはプロデューサー卓、作業スペースがありとても広かったです。海外なら当然の車内土足OKでした。


key01.JPG

中継車内機材

スイッチャー卓

スイッチャー卓はgrass valleyのKarrera。

「特に難しい事はしなかったので問題なくいつも通り。」(Director兼Sw'er N氏談)

key01.JPG

VE卓

VE卓のリモコンは日本のダイヤル式ではなくグリップ式。(下記写真参照)

CCUはHDCU-2500を搭載。

「やはり慣れてない分グリップ式は難しかった。手が大きい外国人用だと思う。」(Video Engineer K氏談)

key01.JPG

搭載VTRはSONYのPDW-F1600。

key01.JPG

MIX卓

音声卓はSTUDERのVISTA1。

「自社保有と同様の音声卓だったためオペレートは不自由なく出来た。」(音声Mixer M氏談)

key01.JPG

出先の映像機材

カメラはSONY、レンズはCANON製でした。

最初カメラポジションを見に行った際ズームとフォーカスが左右逆に取り付けられていました。やはり外国ではスタンダードカメラは右手ズームが基本なのですね。(写真は取替え後です。)

IMG_0385.jpg


1台レールカメラがあったのですが、日本の移動車やパンサーとは違いとてもアナログな感じでした。

レンズの向きと自分の体が追従しないためやりにくそうでした。

IMG_0385.jpg

ライブ会場

IMG_0385.jpg

今回ライブが開催された会場はパリ近郊にある「LA SEINE MUSHICALE」多目的ホール。

最大6,000人が収容出来る大きな会場でした。

調べたところ日本人建築家坂茂(ばん しげる)さんが設計したそうです。

2017年4月22日にオープンしたばかりの新しい会場で、こけら落とし公演はノーベル文学賞を受賞したボブ・ディラン氏だったそうです。(すごい余談です。)

舞台は昇降式で、舞台の裏側がとても広く使いやすいそうです。土地が少ない日本ではあまり見ない光景ですね。

IMG_0385.jpg

コスプレしている人も多く、ライブはとても盛り上がりました!

IMG_0385.jpg




PROFILE

もりぞ〜|カメラマン

別会社、フリーを経て現在に至る。業界歴は17年目。2年後の東京五輪でなんらかの競技でカメラを担当したいと目論見中。