2018.08 会場内 映像送出の話

会場内の映像送出とは、音楽LIVE等の会場内で「サービス映像」を送出・演出することです。

最近のLIVEにおいては、サービス映像が舞台の演出に関わる比重が大きくなっています。

今回はツアーでの映像送出業務についてご紹介します。

現場運用の流れ

普段の自社中継業務と大きく異なることはないのですが、唯一大きな違いは、

舞台監督の指揮のもとに"ツアーチームで動く"というのがあります。

ツアーでは、全ての機材運搬がツアーに帯同する専用のトラックになる為、
機材の積みおろしのスケジュール調整など他のセクションと調整する必要があります。


出発から帰着の流れは、

機材準備 → 機材預け(積み込み) → 搬入・セッティング → 

リハーサル → 本番 → 撤去作業(バラし) → 搬出 → 機材返却(おろし)

です。

会場内の様子

会場内にスイッチングベース(SW)と、

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ビデオエンジニアベース(VE)を組み、映像送出を行っています。

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パッケージ用や放送用に映像技術会社が入ることがある為、
その場合は映像の提供やカメラポジションの調整の打ち合わせを入念に行います。

VE業務とは

VEさんの担当業務は、映像システムのセッティングと本番の映像管理でいずれも責任の重い仕事です。

セッティング時には、スイッチャーの設定に加え、各カメラの個体差を調整し作動確認を行います。

本番中は色の管理や明るさの調整を担当します。

今回は、CCUカメラ5台と電波伝送しているカメラ1台、それと間口を撮るカメラ2台の
計7台を2名のVEさんで管理しています。

本番中は会場内のスクリーンやマスターモニター等で適正な明るさ、
色の発色になっているかを常に調整します。

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PROFILE

タカシ|カメラマン
カメラマンの仕事に憧れて上京。業界歴14年目。音楽番組や舞台番組を主に担当。任せてもらえる仕事も増えて楽しく毎日を送っています。12月まで続くツアーも担当しているので無事に完走を目標に日々精進しています。